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Type Interview 9 / Type Story : メレディス・フラー (INFP)

実り多き人生。 INFPタイプのメレディス・フラーは、45年間連れ添った魂の伴侶との豊かな出会いを重ねながら、実りある人生を歩んできた方です。 モデル、女優、映画・ドキュメンタリー制作者、著者、心理学者、ミステリーパーティーの主催者、そして愛犬家。 オーストラリアの心理タイプ協会(AusAPT)の運営委員としてご一緒している仲間でもある彼女の歩みを知り、あまりの多才ぶりに心から驚かされました。 インタビューでは、運命のパートナーとの出会い方をはじめ、メレディスが見出した「性格タイプと家庭内暴力の関係性」、そして「健全な社会のために必要な要素」など、幅広いテーマに触れています。 メレディスについてもっと知りたい方は、こちらをご覧ください:👉 https://lnkd.in/gibjePQi はるみ: ではメレディス、ご自身のご家庭について教えてください。 メレディス: 母はINTPタイプで、シングルマザーとして私を育ててくれました。 生活保護を受けながらの暮らしだったので、経済的にはとても貧しかったのですが、本や読書、探求、そして人生の意味にあふれた、豊かな日々を過ごしていました。 母は「教育こそが人生を切り拓く鍵だ」と理解していた人でした。 私は、母ととても深い絆でつながっていました。 はるみ: 子どもの頃のモデル時代の写真を見ましたよ。お母さまは「ステージママ」だったんですか? メレディス: いえいえ、そんなことはありません。 母はとても内気で静かな人で、私に何かを期待するようなことはありませんでした。 ただ、「恵まれていない人を助けること」と「好奇心を持つこと」だけは大切にしてほしいと思っていたようです。 母は14歳のとき、父(私の祖父)が家族を残して去ったことで学校を辞めなければなりませんでした。 それからはすべてを独学で学び、いつも読書をしたり、世界のことを考えたりしていました。 私が興味を持ったことを尊重してくれて、学びたいこと、心が動くことを追いかけるのを応援してくれました。 私はずっと、心理学者と作家になりたいと思っていました。そして実際に、心理学者にも作家にもなることができました。 はるみ: 子どもモデルを始めたきっかけは何だったんですか? メレディス: モデルは3歳半から12歳までやっていました。 お店の中で、自分を楽しませるために歌ったり踊ったりしていたんです。 そんなある日、アソル・スミスという国際的に有名な写真家と、彼の妻のバンビが私を見かけて、母に声をかけてくれたのがきっかけです。 私にとっては、家計を少しでも助けられることが嬉しかったですね。 そしてずっと後になってMBTIを学んで、「自分が“表現するINFP”なんだ」と気づきました。 実際、INFPの俳優って、けっこう多いんですよ。 はるみ: わあ、面白いですね。 表現することが、あなたの創造性のニーズに応えていたんですね。 だからモデルや演技も楽しかったわけですね。 メレディス: そう、モデルも演技も本当に好きでした。 でもそのあと家に帰って、本を読むのも同じくらい好きでした。 弟はISFPタイプです。 彼は家を出て、今はバイロンベイに住んでいます。 あそこはヒッピーたちの街ですね。 はるみ: お父さまはどんな方だったんですか? メレディス: 父は…問題のある人でした。 ESTPタイプで、私が3歳のときに母を置いて出ていきました。 実は父は中国系で、母親(つまり私の祖母)は中国人、父親はイギリス人でした。 二人は上海で結婚したんです。 1941年の戦争の時、父はスタンレー刑務所に収容され、家族は香港から避難して船でオーストラリアのメルボルンへたどり着きました。 そして、そのメルボルンでESTPだった父と、私の母が出会ったんです。 母は、やはり夫(私の祖父)に見捨てられていた祖母と一緒に暮らしていました。 祖父も父と同じくESTPタイプでした。 だから父は、母と祖母の家に居候するのが都合がよかったのでしょう。 […]

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インタビュー
Type Interview 7 / Type Story:マーガレット・ハーツラー(ENFJ)

はるみ:マーガレット、これまで私がタイプに関するインタビューをしてきた中で、あなたの名前が本当にたくさん出てきたんです。それで、「これは絶対にインタビューしなきゃ!」って思ったんですよ。 周りの方たちからも、「マーガレットはENFJタイプで、本物のティーチャーだよ」ってよく聞きます。 マーガレット:本当にその通りだと思います。私の最初のキャリアは高校の数学教師でした。とても自然な流れでしたね。 最初の夫はINFPタイプだったのですが、彼があるカンファレンスでタイプ理論に出会ったんです。そこから私もタイプについて知ることになりました。 その後、最初の結婚生活がうまくいかなくなっていると感じたとき、「それなら心理学を本格的に学ぼう」と思ったんです。 大学に戻ってカウンセリングの学位を取りました。修士論文では、「ルームメイトの満足度と性格タイプの関係」について研究しました。 当時はノースカロライナ州に住んでいて、夫が大学教授だったので、その大学でリサーチを行いました。 その後、私たちは別居することになり、私はフロリダ大学で博士号を取得することを決意しました。在学中には、心理学的タイプ応用センター(CAPT)でボランティア活動も始めました。 大学内のカップルを対象に、「結婚満足度と性格タイプ」の研究も行ったんですよ。 はるみ:ご自身の結婚についても、タイプ理論に照らして分析されたんですか? マーガレット:ええ、純粋に心理学的タイプの観点で見ると、私たちは正反対でしたね。私は外向的な感情型(Fe)で、元夫は内向的な感情型(Fi)でした。 すべてのENFJがそうだとは限りませんが、私は「人と関わること」への欲求がとても強かったんです。でも彼は一人で過ごす時間を大切にするタイプでした。 彼は、教える仕事や子どもたちとの時間で外向エネルギーを使い切ってしまって、私に向けるエネルギーがあまり残っていなかった。それが私にとってはとても辛かったです。 それでも、今も良い関係を保って連絡を取り合っています。 その後、1981年のタイプカンファレンスで、今の夫であるゲイリー・ハーツラーと出会いました。彼もタイプに詳しい人で、最終的に私はメリーランド州に引っ越して、結婚しました。 ゲイリーはENTPタイプで、外向型なので、私は彼とのほうがずっと自然体でいられたと感じています。二度目の結婚では、「私はやっぱり外向型だ」と自覚していました。 タイプ診断ではENFJと出ますが、時々「本当はESFJなんじゃないかな」と思うこともあるんですよ。というのも、私は二人の夫たちよりもずっと実務的で、日常の細かな管理や段取りを私がほとんど引き受けていたので。 正直、それが大変だと感じることもありましたが、私はその分野では確かに強みを持っていました。 タイプとの関わりの話に戻りますが、フロリダで学位を取得した後、再びノースカロライナに戻り、メンタルヘルスセンターで働きました。 楽しかったのは、夜に行うクラスです。離婚やストレスマネジメントに関する講座を担当したのですが、そこでもタイプ理論を活用することができました。 この仕事は1年だけでした。なぜならゲイリーと出会い、メリーランドへ移ったからです。 ただ、正直に言うと、私は「カウンセラー」としては少し向いていなかったかもしれません。やはり、教師気質が強くて、つい指導的になってしまったので。 ロジャーズ派のカウンセリング(傾聴を重視するスタイル)は、あまり得意ではありませんでしたね。クライアントの話をじっくり聴くことが、十分にできていなかったと思います。 はるみ:やっぱり、マーガレットさんの強みは「人を導くこと」なんですね。 Margaret:それは、強みでもあり、弱みでもあるんです。私はかなり指示的なところがあるので、もし誰かが私に相談に来たら、ただ問題を眺めているだけでは満足できないんですよね。 マーガレット:私は、問題が持ち込まれると「どうやってこれを解決しようか?」「何ができるだろうか?」とすぐに考えるタイプなんです。 だから提案をするんですけど、それが必ずしもベストなアプローチではないこともわかっています。 ときには、ただ話を聞いてほしいだけの人もいますよね。問題そのものを解決したいわけじゃなくて、ただ「もうやってられない!」と吐き出したいだけの場合もあるんです。 はるみ:そのあたり、ご自身でもメンタルヘルスセンターで働いていたときに気づかれましたか? マーガレット:ええ、そう思います。それに、もし深刻な問題を抱えている人が来た場合は、精神科医を紹介していました。 私自身がやっていたのは、いわゆる「本格的なセラピー」ではなかったんです。 だからもっと深い部分までサポートできないことが、正直もどかしかったですね。 はるみ:その後、メリーランドに移って、タイプを学びたい人たちへのトレーニングを始めたんですよね? マーガレット:そうです。 私はコンピュータ関係の問題解決の仕事をしていたゲイリーのもとに、メリーランドへ引っ越しました。 ちょうどその頃、ゲイリーはピーターとキャシー・マイヤーズ(どちらもINFP)夫妻の近くに住んでいたんです。 また、アラン・ブラウンズワード(INTP)という方も、連邦政府の教育省で働いていて、ゲイリーと親しくなりました。 アランがキャシーを知っていて、そこからゲイリー、そして私もそのグループに紹介された、という流れでした。 当時は、性格タイプ指標(MBTI)を手に入れる方法がほとんどなかったんです。 CAPT(心理学的タイプ応用センター)では、メアリー・マコーリー(INFP)が中心となってタイプの研修を行っていましたが、正式な「資格認定プログラム」は存在していませんでした。 あくまでも「タイプ理論利用者向け」の講座だったんです。 そこで1983年か1984年頃、私たちは「Institute for Type Development(タイプ開発研究所)」を設立し、正式な資格認定プログラムを始めました。 このプログラムを修了すると、テストを受けて指標を正式に扱えるようになる仕組みです。 ただ、当初はとても大変でした。資金もまったくなかったですしね。 キャシーと私が中心となってプログラムを作り、講師も務めました。他にも何人か仲間を加えました。 キャシーと私は、週末に海辺近くのリトリートにこもって、集中してプログラム作りに取り組んだこともあります。 私は数学のバックグラウンドがあったので、主に「統計的な仕組み」や「この指標がなぜ連続尺度ではなく、選好(preference)を測るものなのか」といった理論面の文章を担当しました。 キャシーは私よりも理論に強かったので、理論に関するパートは彼女が多く手がけました。 私たちと、ゲイリー、アラン・ブラウンズワードの4人で、資料のコピーや研修教材の準備も全部手作業でやりました。 その後、ようやく受付担当のスタッフを雇えるようになったんです。 私はとにかく、教える時間が大好きでした。 資格プログラムの最後の3日間では、参加者全員が自分のタイプについてプレゼンテーションを行うというセッションもありました。 […]

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インタビュー
世界のタイプ著名人インタビュー集!

世界で活躍するタイプの専門家たちは、自分の性格タイプをどう理解し、どう活かしてきたのか?実際に長年タイプ研究に携わった方の声を聞くことで、タイプがどのように人生やキャリアに影響を与えているのかがリアルに感じられます。 ▼ この記事では、16Type株式会社 代表取締役 権藤晴美による貴重なインタビューを一覧でご紹介します。気になるタイプから、ぜひ読んでみてください。 16Type株式会社 代表取締役 権藤晴美 ( Linkedin )https://www.linkedin.com/in/harumigondo/recent-activity/articles他の記事も要チェック✅ 👤 インタビュー対象者 タイプ 📝 タイトル Roger Pearman INFP Type Interview 1: Roger Pearman's Type Story Bob McAlpine ISTJ Type Interview 2: Bob McAlpine's Type Story Elizabeth Murphy INFP Type Interview 3: Elizabeth Murphy (INFP) John Beebe(PartA) ENTP Type Interview 4a: John Beebe (ENTP) John […]

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インタビュー
Type Interview 3 / Type Story : エリザベス・マーフィー( INFP )

タイプと初めて出会ったきっかけは何ですか? 1982年頃のことです。当時、夫と私は幼い2人の子どもを育てており、夫がヒューストンに配属されました。そのため、近くで通える学校を探していたところ、ヒューストン大学が近くにあったのでそこに入学しました。 私は博士課程の最終段階にあり、成人と子どもの相互関係を測定するためのツールを探していました。 その時、私の教授が匿名で贈られたという本を持っていました。それが、デイビッド・ケルシーの『Please Understand Me』でした。 教授はその本を読んで、自分の研究に適しているかどうか確認してみてはどうかと提案してくれました。私はその本を読み始め、最後のページにたどり着く頃には、タイプという概念に恋をしていました。 特に印象的だったのは、本の付録部分でした。そこにはすべてのタイプの詳細な説明が書かれていて、私にとって驚くべきものでした。それは、私の人生経験と見事に一致し、それを裏付けるものでした。本の説明を読むたびに、「あ、この人に会ったことがある」「この人を知っている」と感じました。 そして、まるでタスマニアンデビルになったかのように、タイプに関するあらゆる文献を次々と読み漁るようになりました。 タイプに関して、誰があなたに最も影響を与えましたか? これまで多くの素晴らしい人々に出会い、助けられてきましたが、私の思考に大きな影響を与えたのは、メアリー・マコーリー(INFP)とマーサ・アルコック(ESFJ)です。 メアリー・マコーリーは元々フロリダ大学の教授で、CAPT(心理タイプ応用センター)の共同創設者でもありました。彼女は私にタイプの理論的および研究的な側面を理解させてくれました。私たちはよく理論について議論を重ねました。 タイプに関するカンファレンスでも素晴らしい人々に出会いました。もし人とつながりたいなら、カンファレンスに参加するのが一番でした。 カンファレンスでは夜になると10人から12人が集まって部屋で話したり、物語を語り合ったり、笑ったりして、とても楽しい時間を過ごしました。 子どもに関する研究で私と一緒に仕事をしたのは、マーサ・ウィルソン・アルコック(ESFJ)でした。彼女はオハイオ州にいて、私はテキサス州にいました。 私たちは年に4~5回、互いの州を行き来し、一週間一緒に仕事をしました。その後は電話で連絡を取りながら進めていました。彼女は子どもたちの理解や学び、そしてタイプに非常に高い関心を持っていました。 私たちは持てるツールをすべて活用し、どんなことができるかを模索しました。彼女は初期の脳のマッピング研究に取り組んだ一人でもありました。 私がAPT(Association for Psychological Type)の会長を務めていたとき、マーサにカンファレンスの運営を任せました。彼女は本当に見事にやり遂げました。 彼女の「感覚」や「感情」の側面は、すべてのニーズを完璧に満たしていました。そして彼女は本当に素晴らしい仕事をしてくれました。彼女は非常に聡明な女性でした。 彼女は若くして亡くなりましたが、脳神経学の研究に取り組んでいました。 あるとき、私たちはカンファレンスのためにボルダーへ向かう途中でした。その日はお互い一日中フライトに乗り、疲れ果て、見た目も最悪な状態で、同じタクシーに乗り合わせました。お互いを知らなかったか、気づいていませんでした。 タクシー運転手が「カンファレンスに来たんですか?お二人は会ったことありますか?」と質問してくるまで、お互い静かにしていました。そして顔を見合わせ、「ああ、知っている人だ!」と気づきました。 その後、お互い「誰にも会わずにまずは身だしなみを整えたい」と正直に話し、これが私たちにとって面白くて微笑ましい瞬間となりました。 その後も私たちはとても良い関係で仕事を続けました。 子どもたちとの仕事を始めたきっかけは何ですか? 私はタイプ理論について学び、大人にどう現れるかを理解しましたが、子どもとタイプに関する情報は全くありませんでした。子どもたちに興味があったので、彼らが自分の好みを表現できる方法を模索しました。 そこで私は”Murphy-Meisgeier Type Indicator for Children(MMTIC)”を書きました。当時、私は学校カウンセラーをしていたので、多くの子どもたちにインタビューしたり、質問を実践する機会がありました。 さまざまな年齢の子どもたちをビデオ録画し、特定のタスクを与え、感覚型(S)と直観型(N)、外向型(E)と内向型(I)の間に重要な違いが見られるかを調べました。 その違いは常に目に見えて明らかでした。 子どもたちのタイプの違いを特定するのは非常に簡単でした。特に社会化が本格的に始まる前の子どもたちは、自分の好みをそのまま表現しているのです。 当時、子どもに関するタイプの研究は行われていませんでした。そのため、「あなたは完全に間違っている。子どもにタイプを適用するなんてできるはずがない」と電話で批判されることもありました。 しかし、私はこれが子どもに害を与えるとは全く思っていませんし、その点について一切疑いはありません。 私たちがこの活動を始めた頃、誰も子どもとタイプの関係について知りませんでした。しかし今では、タイプを知り、タイプの知識を生かして子どもを育てている家族がいます。そのような家庭では、子どもが生まれた瞬間からタイプを意識して育てています。 私は次世代のタイプリーダーがどのように育っていくのか、本当に楽しみにしています。 教える中で特に喜びを感じた瞬間はありましたか? 娘が友達や弟にタイプを説明しようとしている姿を見るときがそうでした。娘と息子はタイプとともに育ち、私がタイプの研究をしている姿を常に見ていたので、彼らの友達が家によく遊びに来ていました。そんなとき、私はグループでの話し合いの様子をビデオに録画したりしていました。 また、一度夫がアール・ペイジの漫画本を使いながら、職場の同僚たちにタイプを説明しようとしているのを聞いたことがあります。その光景を目にしたときも、とても嬉しかったです。 タイプに関する歴史の中で、意見の衝突や対立はありましたか? もし今の私が当時の自分をやり直せるなら、タイプについて知っていることを基に、もっと自分の意見を主張していたと思います。 その当時、社会的慣習を尊重していたこともありましたし、まだ100%確信が持てていなかったというのも一因です。 「もう少し本を読んで研究を深めてから意見を言おう」と思っていました。しかし実際には、部屋の誰よりも50冊は多く本を読んでいたのです。それでも、自分の考えを表に出す準備が整っていないと感じていました。 もし今それをやり直せるなら、もっと自信を持って発言し、「これが今のところ私の考えです」と説明していたでしょう。そして、「さらに学ぶことで考えが変わるかもしれない」という姿勢を持ちながら話していたと思います。 タイプコミュニティが現在直面している大きな課題・問題は何だと思いますか? 大きな問題は、タイプをあまりにも行動に焦点を当てすぎてしまい、4つの文字(タイプコード)の説明に人々を限定してしまっていることだと思います。 これら4つの文字は私のすべてを表しているわけではありません。私たちは常に、より洗練された高いレベルへと発展していく存在なのです。 優れたタイプ実践者になるために重要なスキルは何ですか? 4つの機能すべてを使いこなすことです。直感(N)、感覚(S)、思考(T)、感情(F)をバランスよく発達させることが大切です。 タイプ愛好者やタイプに携わる人々に伝えたいメッセージは何ですか? […]

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インタビュー
Type Interview 1 / Type Story : ロジャー・ぺアマン( INFP )

幼少期の思い出について教えてください。 私の生まれ育った家庭は、私のタイプとは非常に対立的でした。シングルマザーに育てられましたが、彼女は非常に厳格なISTJタイプで、その傾向は今でも続いています。また、暴力的で酒浸りの父親とのトラウマ的な記憶もあります。父は早い段階で家族を去りましたが、その後再会したとき、彼をESTPタイプと分類できると思いました。 私は昔から読書好きで、椅子に座ってひたすら本を読むことが何よりの幸せでした。でも母は「家から出て遊んできなさい」と言い、私は「外に出たくない」と返しました。母にとっては、外に出て経験を積むことが重要だったのです。 この対照的な関係は、さまざまな面で顕著でした。 私は美的感覚に興味を持っており、母はそれに全く関心がありませんでした。私はお金を貯めて芸術作品を買い、自分の部屋に飾っていました。抽象的で多色の作品を選ぶことが多かったですが、母は興味を示しませんでした。 幸いにも、素晴らしい大学教育を受ける機会を得て、家族や周囲の世界への理解を深める素晴らしい経験ができました。 タイプとの出会いはいつですか? 1974年、大学1年生のときにMBTIを受けました。 大学では新入生全員がいくつかのアセスメントツールを受けることが義務付けられており、MBTIもその一つでした。また、キャリアプランニングのワークショップも提供されていました。興味を持った私は、結果を解釈するために8~10人の学生と小グループで集まりました。 そのグループでは私だけがINFPで、他の全員はNTJやSTJでした。 彼らは大学で医者や弁護士、ビジネスエグゼクティブになりたいと語っていましたが、それは私の目指すところでは全くありませんでした。 タイプの導入は私にとって命を吹き込むような体験でした。それまで理解できなかった自分自身を理解させてくれました。まるで霊的な雷に打たれたような衝撃を受けました。「ああ、だから自分は特定のことに惹かれるんだ」と。 タイプは私にとって大きな許しを与えてくれました。 それがきっかけで、50年以上にわたるタイプへの継続的な好奇心が始まり、タイプが個人の人生を豊かにする方法に焦点を当てるようになりました。 タイプは、他人がどのように他人を経験するかについて洞察を与える、唯一のモデルであると私は信じています。 ワークショップを担当していたキャサリン・ジョーダンというENFJの女性と話をしました。彼女の解釈を受けた後、私はカール・ユングについてさらに深く読む旅に出ました。そして、キャリア指導を受け続けたいという思いから、キャサリンと会い続けました。 大学院に進んだとき、カウンセリングセンターでインターンを行い、私たちは生涯の友人となりました。 インターン中、MBTIを使用する機会が多く、実践経験を積むことができました。その後、博士課程を修了し、大学の学習センターの初代ディレクターになりました。 タイプの世界で、あなたやあなたの教えに最も影響を与えた人々はいますか? メアリー・マコーリー(INFP)とナオミ・クエンク(INFP)が最も重要でした。メアリーからは、15年間にわたり多くのことを学びました。ナオミ・クエンクはユング派の分析家で、知識の宝庫のような存在でした。彼女はイザベル・マイヤーズ(INFP)やメアリー・マコーリーと協力していました。彼女たちのタイプ探究と日常生活での応用への真摯な取り組みは、私にとって非常に重要でした。彼女たちはタイプを効果的に活用するための重要なアドバイスを私に与えてくれました。 イザベル・マイヤーズはアメリカ医師会の会合で、「タイプは、人々の何が間違っているのかではなく、何が正しいのかを示すものです」と語りました。さらに彼女はメアリー・マコーリーに「私たちは世界を認識するために知覚を使い、自分自身を評価するために判断を使ったほうがはるかに良い」と述べました。これは非常に有益なアドバイスです。 また、ロバート・ジョンソン(INFP)は天才的で、彼のタイプに関する洞察は非常に優れていました。 タイプの歴史の中で、意見の相違や争いはありましたか? APTIの世界では、協会の性質や役割について多くの争いがありました。心理的タイプに関して「固定的」な見解を持つ人々は、多くの問題を引き起こします。 例えば、第三機能(Tertiary)が特定の態度(Attitude)を持つと主張することは、私の見解では馬鹿げています。マイヤーズは、補助機能(Auxiliary)、第三機能(Tertiary)、劣等機能(Inferior)が主要機能(Dominant)と反対の態度を持つと提案しましたが、一部の人々は態度が交互に変わることを強く主張し、そのために知的および感情的なエネルギーを大量に費やしています。 私自身は、それが人によってどちらも正しい場合があると感じています。ユング自身もそのようなことを何度も述べています。ユングが提示したのは、探索すべき仮説や原則であり、硬直的な体系(プロクルステスの寝台)のようなものではありません。 タイプコミュニティが現在直面している大きな問題は何だと思いますか? タイプを理解していない厄介な批判者たちが存在していること、そしてタイプ出版業界が長い間十分な研究を支援できなかったことです。その結果、タイプダイナミクスに関する研究が不足しているという現実があります。 タイプは測定単位としてみなす必要があります。 しかし、タイプを測定単位として扱った研究は非常に少ないのが現状です。多くの人がタイプを「コード」として捉え、E-N-F-Pのような個々の文字に注目しすぎています。 私たちが必要としているのは、タイプ全体の全体像(ゲシュタルト)や、ENFPタイプの真の動態的な性質を捉える研究です。 タイプ愛好家に伝えたいメッセージは何ですか? イザベル・マイヤーズの言葉を借りれば、「タイプとは、人々の何が正しいのかを示すものであり、何が間違っているのかを示すものではありません」。さらに、タイプはより深い探求への扉です。4文字のコードで終わらないでください。そして、タイプの動態(ダイナミクス)は、タイプコードの4文字そのものよりもはるかに重要です。 これまでに発表されたタイプに関する研究の95%は、タイプの好みと他の変数との単純な相関を示しています。 例えば、外向性(Extraversion)と表現力(Expressiveness)の相関が高い(0.69)ことがあります。しかし、これはタイプそのものではありません。 タイプは、認知機能間の動的な関係に関するものであり、タイプコード(例えばENTJ、ISFP、ESFJ、INTPなど)は、他のタイプとは異なる独自の単位(UNIT)なのです。 したがって、タイプデータと他の変数を持っている場合、それぞれの16タイプがその変数に対してどのように反応したかを見ることが最善です。それは、好みではなく、タイプそのものに特別な何かがあることを意味するのです。 現在、タイプに関して興味を持っている分野は何ですか? 私は引き続き、ユングが1921年から1961年に亡くなるまでの間に自身の理論に与えたさまざまな解釈を探求しています。彼の膨大な書簡集から、彼が時代とともに新たな経験を通じて視点や考え方をどのように調整したかが分かります。 私は、ユングが自身の研究を形式的なものにするつもりはなかったと考えていますが、多くの人がそのように扱おうとしています。 私の考えでは、それは発見と洞察というユングの基本原則からはかけ離れています。タイプダイナミクスの応用は、私が最も一貫して魅力を感じる探究分野の一つであり、それが退屈に感じたことは一度もありません。 Roger's website: https://www.talenttelligent.com/our-founders/書籍紹介:https://www.jppjapan.com/jws/information/?page=mbti_invitation 取材・文 権藤晴美 ※オリジナル全文※Roger Pearman: INFP Can you share some early memories? My […]

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タイプセッション
タイプイベント開催!~ESTJセッション#3〜

2024/11/25(月)、3回目のESTJセッションを開催しました! 今回は認定コースレベル3研修生のESTJさちこと、INFPマットさんのふたりで担当。セッションではふたつのトピックを軸にディスカッションしました。 【Topic1:テーマパークに遊びにいくときの計画はどのように立てますか?】 「すぐに空いている日を調べて。思いっきり遊べるよう翌日はある程度ゆったりできる日を選ぶ!」「予約をすぐとって、集合時間を決めて、混雑状況調べて無駄のないスケジュールを組む!」 などの意見が出た一方で 「でも本当は計画建ててもらったほうが楽。ほかの人ががんばってくれるなら自分は頑張りたくない」「自分の熱量によって頑張り度合いは変わる。自分がめちゃくちゃ行きたい場合のみ頑張る」 という意見も。 「下調べはかなりして、それでも天気が悪かったときなどにがっかりしたくないから、ある程度のアクシデントに備えていろいろ準備する」「そうそう、理想の『テーマパークで遊ぶ』イメージがあって、でもそれが叶わなかったときにショックをうけちゃうよね」といった話から、実はESTJはがんばりやで、完璧を目指してショックを受けてるんだなぁ、と気づく場面もありました。 【Topic2:複数の締切にどう対応しますか?】 明日、今週末、来週末…のような、タイミングの違う複数の締切があった場合に、どう優先順位をつけて、どういうツールを使って、どうタスクをこなしていく? ということについて、聞いてみたところ 「とりあえず明日のやつは先にやっちゃう」「重要度はつけるけど、結局終わらせたいから早く終わるやつから手を付ける」 などの意見があがりました。 「自分じゃなくて、ほかの人のタスクのこなし方とか気になって見ちゃう」という話から、「客側が決済方式を選ぶ形式のコンビニのレジで、肉まんも頼んだ時に、レジを打ち終わって決済できる状態にする前に肉まんとりにいっちゃう店員さんにちょっとイラっとする。肉まん用意してる間に決済させてほしい」 という話が出たとき、みんなで「わかるーーー!!」と共感の嵐(笑) 予定の管理は何でしている? と聞いてみると、『Googleカレンダー』『Outlook』『手帳に手書きする』など口々に出てきたのを聞いて、INFPは「それはすごい。僕は自分の予定わからない」と。 ESTJが普通にやっている予定管理手法は実は他のタイプから見るとすごいスキルらしい、というのを再確認し、「自分に厳しいESTJですが、自信を持っていきましょう」と笑顔になる場面もありました。 最後の感想の中で、「あまりESTJ同士でしゃべることがないので、共感してもらえてうれしかった」という感想もあり、こちらもうれしかったです。 ーーーーーーーーーーー 次回は来年の2/10(月)21:00~22:30を予定しています!自分はESTJかな? と思う方はぜひ! 参加お待ちしています! ✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦他のイベント情報はこちら→イベント案内公式LINEにて情報発信中!→https://lin.ee/2iexXD130

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