INTPコーナー
INTPタイプの視点から見た、日常の体験や気づき、そしてタイプ理解にまつわる考察をまとめたコーナーです。思考派ならではの観察眼にご注目ください。
🪄魔法の感覚
ここ数か月、自分が性格的に丸くなったと感じます。 自分で書くのもアレですが、これまでの私は、どちらかというと短気でネガティブな性格だったと思います。 理由として、怒りや不安といった負の感情は、Fiの機能が下であっても、エネルギーが強い分感じやすいからではないかと推察しています。 実際これまでの私は、やたらとイライラしている怒れるバーサーカーのような状態とプルプル震える子猫のような状態を行ったり来たりしている人生でした。 そんなある種の”ヤバい奴”状態な私に、一つの転機が訪れました。 それははるみ代表が開催した、とあるT/Fセッションです。 セッションの中で、ISFPの男性が、彼自身とは価値観が違う他の参加者の話を聞いたときに 「へえ~。そうなんだ。自分とは考え方や価値観が違うんだな~と思いました。ただその違うという点に対して、怒りの気持ちは無かったです。」 と話されました。 私は彼のその発言を聞いて、何とも言えないこれだ!感を感じたのを覚えています。 心の底からすとんと自分の中に感動が生まれました。 セッションでは、はるみ代表から 「ホームのタイプはあるけれど、すべての人が、FJ、FP、TP、TJタイプの感覚を全部自分の中に大なり小なり持っている。そして時々によってどの側面が顔を出すかは変わる。なぜ自分が今そうなのか分析することが大事」 と教わりました。 このセッションで私は、相手から厳しい言動をとられると、その相手に反射的に”もっと言い方や相手の状況を考えて発言したらいいのに。 私ならそうする”や”攻撃された怖い”といった悪い方向にFPモードを走らせていたことに気づきました。冒頭でも触れたとおり、私のFiは悪い方向に走りがちです。 そして少なくともセッション内の瞬間においては、私に感動を与えた彼は、究極のTPモードで、感情を入れずに俯瞰的に周囲の話を聞いていました。 この気づき以降、注意や叱責の場面で、心の中で一旦”この人は違うんだなー”とあのときの彼のように唱える瞬間を作るようにしました。 すると不思議なことに落ち着きを取り戻し、相手のことを含め、俯瞰で物事を見れるようになったのです。 俯瞰で物事が見れるようになったことで、”たしかに今回はこの人が言っていることの方が正しいし、言い方が下手なだけで悪人ではないな”と相手を冷静にとらえられるようになりました。 結果、他人を嫌う頻度も減ったように思います。そして怒りや不安を感じる瞬間も減り、周囲を以前より慮れるようになりました。 そのおかげで人間性が丸くなったのだと思います。 私は2月から新しい職場で働いているのですが、現状良好な人間関係を築けています。 もちろん周囲の配慮や、同僚たちの根っこの部分での人間性の良さがそうさせている部分はあります。 ただ、間違いなくこの”この人は違うんだなー”という感覚のおかげで、職場の言い方が厳しい方に対しても、これまでよりは嫌悪感を持つことなく接することができ、そのおかげで居心地がよくなっている部分も大きいと思います。 文・池田 美沙子 ✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦他のイベント情報はこちら→イベント案内公式LINEにて情報発信中!→こちら♪
🎤自分へインタビュー
”直近半年間で、一番後悔したり反省したことは何ですか?” もし私の隣にインタビュアーがいて、そのように質問をされたら、私はこのように即答するでしょう。 「大好きでならない友人の気持ちを、気づかないうちにド正論パンチで散々蔑ろにしてきたことです」と… 友人はINFPタイプで、INTPの私とは、どこか”自分は自分、他人は他人”という価値観が似ていて、小学生の頃から親しくしています。彼女は、他人に対して否定から入らないという長所がある人です。 人の価値観を否定せず、穏やかに話を聞いてくれるタイプです。 これらの彼女の長所のおかげか、両親を含め、他人に本心を見せないところのある私も、彼女には昔から本心を話していました。 しかし、とあるセッションの中で、私は彼女に対する接し方に関して、あることに気づきました。 それが冒頭に触れた反省に繋がります。 セッションでは、人の話を聞くときには相手の価値観を尊重するFiモードと、状況や事実をベースに考えるTiモードをバランスよく行うことが大事という話が出ました。 この話を聞いて、私は彼女に対し、自分は彼女に本心や価値観(Fi)をぶつけていたけれど、彼女が私に価値観をシェアしてくれたときに、ド正論パンチや指摘(Ti)をしてしまっていたと気づいたのです。 直近で思いつく内容ですと、コンビニのホットスナックについてです。 私たちは同じコンビニで働いています。友人はあるホットスナックが好きだったのですが、その商品は店長曰くあまり売れないからもう発注しないということでした。 販売中止にショックを受けている話をした友人に対し、私はあろうことか「まあ売れてなかったからね」とド正論パンチを繰り出したのです。 言ってしまった後、友人が軽くショックを受けた表情をしたことが、F力が低い私でもさすがに分かりました。 まさに私は彼女のホットスナックが好きという気持ち(Fi)を無視してしまったのです。 セッションでFiモードの存在を知り、今まで自分がどれだけ彼女に対してやらかしていたのか自覚しました。 そして彼女が私に愛想が尽きる前でよかったという安心感とともに、今まで18年もこんな私を見捨てず仲良くしてくれていたという事実に感謝しました。 これからはついつい走り出してしまうTiモードを抑えて、もうFiモードでコミュニケーションを取れるようになっていきたいと思います。 文・池田 美沙子 イベント情報はこちら→イベント案内公式LINEにて情報発信中!→https://lin.ee/2iexXD130
本当は人が好きと気づいた4年間
こんにちは!INTPのみさこです。 「池田さんはコミュニケーションを取っているようでとっていない。自分では出来ているつもりかもだけど。何考えているか分からないし、正直どう関わっていいのか分からないことが多い。」 これは私がUSJでアルバイトをしていた頃、バイトリーダーに言われた厳しいお言葉です。 そして約10年経った今でも、ふとした瞬間に思い出す言葉でもあります。 以前”INTPが意外と向いている仕事”と題して、接客業が向いているという記事を書きました。 その理由の一つに、同僚との関わりが希薄で済むとも書きました。 たしかに少なくしようとすれば、同僚とのコミュニケーションは少なくすむのですが、それでもある程度は必須です。 特に私が働いていた店舗は、USJ内の他の店舗や部署と比べても、仲が良い店舗でした。 だから休憩が被ったら一緒にご飯を食べたり、退勤時間が同じ人同士で途中まで一緒に帰ったりというのが常態化していました。 入社した当初、この雰囲気がすごく苦手でした。 私は幼いころから漠然と、人と接するのが怖いという感覚があったからです。 けれどその実自分の我を通すのが苦手で、誘われたらなんだかんだ断れない性格の私は、下手なりに合わせようとしていました。 しかし本当は苦手な気持ちが表に出ていたのでしょう。 やはりどこかうまく同僚と関われない自分がいました。 相手から話しかけられたら、ひと言答えるけど、それ以上に話題を広げない。自分からは話しかけない。 そんな態度を取っていました。 その中で冒頭の言葉を言われることになります。 この叱責を聞いて、私はショックだったのと同時に、今まで周囲を勝手に怖がって拒絶していたのだと気付きました。 本当にコミュニケーションを取っている”つもり”の状態だったのです。 それだけならまだしも、断ることもせず、一緒にいる相手を不快にさせてしまっていたことにも気付きました。 苦手なら断ればいい。 一緒にいるなら楽しめばいい。そんな当たり前のことに気づいたのです。 誘ってくれた当時の同僚の方々は、”良ければ一緒にどう?”といった具合で、悪意なんてまったくありませんでした。 高圧的に誘う訳でもなく、参加しないと嫌味を言う訳でもない、純粋に私のことを気にかけてくれていた人たちでした。 これに気づいてからは、同僚との時間を楽しむようになりました。 そしてその中で、自分が意外と人と話すことが好きだということにも気付きました。 また、当初は苦手だと思っていたけど、本当は誘ってもらえて嬉しい自分がいたことにも気付きました。 INTPの特徴を調べると、”人が嫌い”や”人と関わることがめんどくさい”とよく出てきます。 これについて、”本当は人が好きだけど、それ以上に怖いから苦手だと思い込んでいる”というのが本当のところなのではないかと思うのです。 私自身、今でも正直人が怖いです。 ドTなこともあり、人の感情や場の雰囲気を汲み取れず、そのせいで浮く恐怖感が常にあります。 ただその恐怖感と”人が嫌い”はイコールでないと思います。 そしてUSJでの経験が、私の隠れた本心を知る、とても素敵な経験だったことだけは死ぬまで変わらないと断言できるでしょう。 文・池田 美沙子 イベント情報はこちら→イベント案内公式LINEにて情報発信中!→https://lin.ee/2iexXD130
INTPに意外と向いている仕事
こんにちはINTPのみさこです。 ”INTPが向いていない仕事:営業・販売・接客など” 自分のタイプを知った後に、スマートフォンで自分の適職について調べると、このような言葉が書かれていました。 私はこれについて半分正しいけれど、半分間違っていると考えます。 確かに営業となるとストレスがかかると思います。INTPはノルマや納期といったものが苦手なきらいがある人が多いからです。 実際INTPの友人もそう言っているし、何度か参加したINTx会でも、ノルマや納期があって急かされる状況は嫌と話されているINTPと遭遇する場面がありました。 Tタイプでありながら、数値的な目標を立てて手早く行動するTeの価値観が、INTPはその実苦手な人が多いです。 ただノルマがほとんどない、コンビニなどの店員になると話はガラリと変わり、むしろすごく快適に働ける仕事の一つではないかと思うのです。 実際に私は学生時代に、ユニバーサルスタジオジャパンで4年間接客を経験し、現在も副業でコンビニで働いています。 そしてこれらの仕事に対して、ノンストレスだと自覚しています。 ではなぜノンストレスなのか。 まず一つ目に接客はその実Fの感覚がなくても出来るからです。レジでのお会計時のやり取りで考えるとわかりやすいです。 ①挨拶 ②商品をスキャン ③お金のやり取り ④袋詰め ⑤最後の挨拶 このように一連の流れがルーティン化しています。 常連のお客様を相手にしない限り、そこに必要以上の相手の顔色を窺った雑談や、感情のやり取りは発生しません。 また常連のお客様相手でも、話す時間は短いです。他にもお客様がいる中で、一人に割ける時間は限られているからです。 二つ目は同僚との関係が比較的希薄で済むからです。 接客業はシフト制なことも多く、必然的に休日や休憩がバラバラなことが多いです。 毎日同じメンバーと顔を合わせ、決められた時間に同時に休憩となると、どうしてもその中でグループが出来たりしがちです。 グループが出来ると、その中で揉めたり、別のグループと折り合いが悪かったりといった人間関係の悩みに発展することも多いです。 シフト制だとそのようなことが起こりにくいです。 また、仕事中も相手をするのはお客様で、同僚との私語はむしろ良くないものとされます。 これらの環境的要因のおかげで、INTPが苦手とすることが多い、”集団行動”や”さして親密ではない相手との雑談”といった事象を限りなく避けることが可能です。 三つ目はある一定の層からは受けがいい点です。 ある一定の層とは、よく買い物に来るけれど、あまり常連扱いされたくないお客様です。 意外に思うかもしれませんが、よく行くお店で常連扱いされたくない方は一定数います。 友人や知人と話していると、”変に常連扱いされると観察されてるみたいで居心地が悪い”であったり、”何かおすすめされたりしたら断わりづらいから常連扱いされるの苦手”といった話をチラホラ聞きます。 Xや世に出回っているブログでも、”ちょくちょく行くお店で常連扱いされて気まずくなって行きづらい”といった投稿をされている方を見たこともあります。 このような方々からすると、仕事に対しては真面目だけれど、自分から相手に話しかけて来ることは少ないINTPの特性はすごくありがたいものだと言えます。 以上が私がこれまでの経験で、INTPは意外とノルマのない接客が向いていると思う理由です。 インターネットの検索結果やうっすらとある人と接するのが苦手という感覚で、最初から接客業を仕事の選択肢から外しているINTPの方がいたら、試しにトライしてみてもいいかもしれません。 確かに最初の数か月は業務的とはいえ、愛想のいい声を出したり、最低限関わらないといけない同僚との関係性で悩むかもしれません。 しかしその数か月を過ぎてしまえば、すごく快適なお仕事ライフが待っている可能性が高いです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイベント情報はこちら→イベント案内公式LINEにて情報発信中!→https://lin.ee/2iexXD130
マイタイプストーリー(INTJてるみ)
インタビュアー&ライター 池田美沙子 ①タイプに出会うまで 昔から漠然と死ぬ瞬間に人の役に立ちたいという理想があったてるみさん。 きっかけは自営業で忙しい母の手伝いをして、喜んでもらえたことが嬉しかったからでした。 ただ誰かのためというと聞こえはいいけど、根っこには誰かの役に立てた自分が嬉しいという、自分のためな部分もありました。 また、役に立ちたいという気持ちの中には、自分の行動や言葉で誰かの心を軽く出来たら嬉しいという感覚も強くもっていました。 ただそれらの理想を持ちつつも、現実には出来ていない自分とのギャップに葛藤を抱えていました。 また、タイプに出会う前はこの葛藤を、現在のように上手に言語化も出来ませんでした。 ②タイプとの出会い きっかけはママ友に誘われてTとFのセッションを受けたことでした。 てるみさんはこのセッションの中でTだと判明し、今までの人生で自分が行ってきたことに辻褄が合い、霧が晴れたような感覚になりました。 同時にFの人に寄り添う感覚の存在を知ったことで、自分の理想を実現するために必要かもしれないとも感じました。 タイプを知ったときに、もっとはやく知りたかったという気持ちがありました。 ③気づき タイプ集まりを企画したり、参加していると、自分と同じタイプの方とセッションをする機会が多くあります。 その中でてるみさんは、いかに自分が現実を見れていないかと痛感することが多々ありました。 同じタイプの方が、セッション中に誰かに質問をされたときに、的外れな回答を延々と話すことがよくあったからです。 そのとき回答者以外の方は、みんな辟易している様子であったにも関わらず、回答者にはそれが見えていないようでした。 また、本人は回答の中で自分の思う理想を語っているつもりかもしれないけれど、理想に向かって現実的に何も行動していない回答者の姿がセッションを通して分かることも多かったからです。 同じタイプだからこそショックを受けると同時に、自分ももしかしたら同じではないかと気づくに至りました。 それらのセッションがてるみさんにとって、これまで目の前の場の雰囲気を見たり、話を聞いたりを出来ていなかったか自覚するいいきっかけになりました。 そして現実を見れていない自分を自覚し、目の前の現実きちんと見ようと心がけるように意識することで、自分の理想に一歩近づくことが出来ました。 ④これからの挑戦 今後てるみさんは新たにコーチングに挑戦します。 今までタイプ集まりのセッションを開催することはしていても、コーチングまでは経験がなかったてるみさんの、新たな挑戦です。 挑戦したいと思ったのは、コーチングはいいことの連鎖と感じたからです。 自分が誰かをコーチングすることで、そのコーチングされた人が、また別の誰かにコーチングをする。 そうやって誰かが自分と向き合って気づくきっかけを直接的にも間接的にも与えていけることにすごく魅力を感じました。 そしてコーチングから見えたビジョンは、てるみさんの一生涯を通じた理想である”自分のためではあるけど、誰かの役に立ちたい”という感覚ともすごくマッチしているものでした。 インタビュアー&ライター 池田美沙子
INTPとなるまでの道のり
初めましてINTPのみさこです。 このたび縁あって記事を書かせていただくことになりました。今まで16Type株式会社開催の集まりによく参加していたのですが、発信する側としては初めましてです。 今日は自己紹介も兼ねて、私がタイプに出会ったきっかけと、INTPと自覚し受け入れるまでのお話をしようかと思います。自分のタイプが分からない方、タイプが判明したけど葛藤がある方の参考になれば嬉しいです。 まずタイプに興味を持ったきっかけですが…私が好きなゲームの登場キャラクター達の考察を、タイプを通してされている方のブログを偶然拝見し、面白さに感動したのがきっかけです。残念ながらそのブログは、現在タイプについての発信を辞められていますが、私がタイプに出会えたきっかけになりました。 さてタイプに興味を持った私ですが、1つ問題がありました。それは自分のタイプが分からないということでした。インターネットでタイプ診断が出来るサイトは数多ありますが、本当のタイプかどうかは確定できません。自分が思う自分が、すべて本当とは限らないからです。他人から言われて初めて分かる自分の性格もあると思います。実際私は初めて診断したときはISFPと出ました。それ以外でもISTP、ISTJなどが出たことも…反対に本当のタイプのINTPは一度も出たことがありません。 自己診断を繰り返す中で、他人からきちんと診断してもらったほうがいいと考えるようになりました。きっかけはゲームのブログ記事でしたが、タイプを知ることで自分の生きづらさの理由が分かるかもしれないと思ったからです。 そして出会ったのが16Type株式会社の皆さんです。集まりに参加する中で、早い段階でINTPと診断されました。けど最初は受け入れることが出来なかったです。 理由は2つまず自分がN型と思っていなかったからです。私の友人はN型が多いのですが、とてもアイデアが豊富です。友人たちと比べて私はアイデアが浮かびにくいなと常々感じていたので、安直に自分がS型だと思っていました。けれどタイプは人と比べるものでは無いとのこと。比べずに正しく自分を見つめる中で、私は人にアドバイスをする時に、自然とアイデアを出しながら話していることを自覚しました。 次にTの部分を認められなかったです。Tにすごく抵抗があったからです。私の母はTの人ですが、娘として母の嫌な部分をたくさん見てきました。そんな母と同じ文字というショックがあり、認めたくない自分がいました。しかし、Fの方のお話を聞けば聞くほど、自分がFではないと感じました。Tだと認めたことで、母のことも少し受け入れられるようになったとは思います。 以上が私がタイプに出会い、認めるまでのお話です。自分のタイプを認めたことで、見えてきた自分がたくさんあります。今後はINTPの視点から、タイプについての発信を行っていきたいと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイベント情報はこちら→イベント案内公式LINEにて情報発信中!→https://lin.ee/2iexXD130